園からのおたより




さちえ栄養士の給食日誌

 

 今年の乳児園の畑は、キュウリ・ミニトマト・かぼちゃ・スイカ・とうもろこし・赤シソといっぱい収穫できました。子ども達は収穫した野菜をその場で食べたり、おやつで食べたり、給食として食べたりと畑の野菜のおいしさを体全体で味わったようです。
 そこで、はと組(2歳児)の子ども達がクッキングに挑戦しました。今回は、この時季でしか味わえない『赤シソジュース』を作りました。畑の中にある、自分の身長よりちょっと低いシソの株をみんなで抜いて、園に帰ってから、小さい手で一生懸命ちぎりとってくれました。その後は先生がシソを茹でて、色を出し味付けをしてもらって、おやつの時間に冷たく冷やして飲みました。好き嫌いが出るかと思ったのですが、みんなおいしそうに飲んでいました。自分の手を加えたジュースはおいしさが倍増したのでしょうね。
 素材にふれる調理体験は食欲につながります。これからも旬を感じながらどんどん挑戦していきたいと思います。

ワンポイント離乳食
Q1 離乳食は順調だけど、ミルクを飲んでくれません。
A1 1歳前であれば、少しミルクを飲んでもらいたいところですね。離乳食を好んでいるようであれば、ミルクを利用した献立を増やしてみてはいかがでしょうか。(例えば、グラタンやシチュー、野菜のミルク煮など)また、ミルクを飲まないお子さんの中には、果汁や乳児用イオン飲料を与えすぎが原因になっていることもあります。その場合には、水分補給は麦茶や白湯など糖分を含まないものにすると良いでしょう。
Q2 魚や肉類はそのままだと口から出してしまうので、おかゆにまぜておじや風にしたらよく食べます。これでもよいですか?
A2 米、麺、パンなどのでん粉性食品は、加熱によって軟らかく食べやすくなりますが、魚、肉、卵などのたんぱく質性食品は、加熱すると硬くなる性質をもっています。魚をほぐしてそのままあたえるより、片栗粉でとろみをつけたり、芋、うどん、煮野菜に入れたほうが食べやすいです。しかし、離乳も中期頃にはいったら、そろそろおじや以外の料理に混ぜたり、ほぐして少し汁でゆるめる程度で与えてみましょう。魚は味が全くないと、魚臭さが残っていて、嫌がられることがあるので、しゅうゆ、みりん、砂糖、みそ、トマトケチャップなどを上手に使い、薄味に調理してみましょう。
Q3 スプーンを持たせても、食べ物をすくおうとしないで、つついてぐちゃぐちゃにするばかり。最後には手づかみになりますが、どのように教えたらよいのでしょう?
A3 このような光景は、離乳後期頃から見られるごく自然な赤ちゃんの食事風景です。赤ちゃんは、決して遊んでいるのではなく自分でなんとか食べ物をつかんで食べようと一生懸命なのです。今までお母さんから全部食べさせてもらっていた赤ちゃんが、急に食卓も手も汚さずにスプーンで上手に食べられたらそれこそ不思議です。赤ちゃんが上手になるまで辛抱強くつきあっていきましょう。椅子の下に新聞紙を敷き、お皿やお椀をひっくり返してもよいようにします。洋服も汚さないようにエプロンをかけましょう。そして、食器に少しずつ食べ物を入れ,好きなようにさせましょう。4〜5分もすればきっと飽きて、お母さんの方に可愛らしい口を開けてくると思います。食器は、赤ちゃんがひっくりかえせないような、大きめで重いものを使うのもひとつの方法です。
Q4 生水、紅茶、ココアなどはいつ頃から与えますか?
A4 生水:
1歳すぎてからが良いでしょう。しかし、水道水は少し臭いがしますよね。代表的な臭いとして、塩素臭があげられます。これは飲用に適した水とするため、浄水過程において塩素による「滅菌処理」を行っているからです。この臭いは、水道水が、病原菌等の汚染から守られた[安全な水]である証といえます。

人の健康に問題はありませんが、どうしても塩素の臭いが気になる場合は、いったん水を沸騰させると臭いはほとんど消えますから、飲料用としては湯冷ましを使うのも良いでしょう。

   
紅茶:
カフェインを3%も含んでいるので、興奮性があります。赤ちゃんは大人が飲んでいると欲しがるものですが、赤ちゃんには与えない方が望ましいでしょう。与える場合は、1歳すぎてから薄めて、ときどき与える程度にしましょう。
  
ココア:
カフェインとテオプロミンが少量含まれています。テオプロミンは、カフェインと同じように興奮作用がありますが、利尿作用もあるといわれます。コーヒーや紅茶に比べて、刺激が弱いので、牛乳嫌いの場合には、1歳過ぎからなら、牛乳に少し入れて飲ませて良いでしょう。
Q5 果物はどのように与えたらいいですか?
A5

離乳の進み具合や消化機能の発達に合わせて、食材も変わっていきます。その時期に食べられるものと形態を上げてみました。

進み具合い
調理形態
与えても良いもの
初期
(5〜6ヶ月)
ドロドロ状(ポタージュ状)
すりおろし、 すりつぶし
りんご、イチゴ、バナナ、すいか、みかん、デラぶどう、オレンジ、グレープフルーツ等の柑橘系、桃、メロン、なし
中期
(7〜8ヶ月)
舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)
荒おろし、 荒つぶし、
細かいみじん切り
上記にプラスして柿     
後期
(9〜11ヶ月)
歯ぐきでつぶせる固さ
(バナナくらい)
大体5mm〜7mm程度の大きさ
上記にプラスしてキウイ  
完了期
(12ヶ月〜15ヶ月)
歯ぐきで噛める固さ
大体7mm〜1cm程度の大きさ
上記にプラスしてさくらんぼ  
 たんぱく質分解酵素が含まれ、刺激が強いパイナップルや、のどに刺激が強いトロピカルフルーツ等は、もう少し 大きくなったら与えましょう。また果物は糖分が多く、体を冷やすこともあるので与えすぎには気を付けてくだ さいね。旬なもの、新鮮なものを選んでください。
1回の食事で与える量としては、イチゴは1〜2粒程度、バナナは1/4、リンゴは1/6ぐらいが望ましいです。 また、リンゴは皮をむくと茶色に変化するのは、空気中の酸素によって酸化されてしまうからです。食事は目で見 ためも大切です。すりおろす前に一度、塩水につけたり、食べる直前にすりおろすなどしましょう。




   
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